So-net無料ブログ作成
検索選択

猫を巡るアフォリズム Aphorisms on Cats ~その19~ [猫と暮らせば]

猫を巡るアフォリズム Aphorisms on Cats ~その19~

DSC01014sa.JPG



 ■ いつも言っているように、犬はね散文なの、ネコは詩だわ。 (ジーン・バーデン)
  A dog, I have always said, is prose; a cat is a poem.(Jean Burden)

 ■ 犬は素晴らしい散文かも知れない、しかし猫だけは詩なのだ。(フランスの諺?)
  The dog may be wonderful prose, but only the cat is poetry. (french proverb)



 猫に関する色々なアフォリズムを見ていると、その3割位は犬との対比がされているのに気づく。そして、その殆どが犬を小ばかにしたようなものだとも気づく。ぼくは子供の頃からずっと犬と一緒に育ったし大好きなのでそういうモノには余り組しないけれど、このアフォリズムは別に犬をバカにしているわけではないし、両方と暮らした経験から言えば上手く言えている感じがする。

 散文は英語でproseと言うけどこれは率直なとか真っ直ぐなと言う意味から生まれているらしい。人間との長い共生の歴史の中で犬の習性はかなり詳しく知られていて訓練の方法も確立されている。それもあって犬は人間の心や意志に率直に応えてくれる。だからその反応も散文のように分かりやすいかもしれないし、ある意味では論理的だ。

 それに対して猫の方はどう見ても率直とは言えない。飼い主(そもそも飼い主とは思っていないけど…)との駆け引きがあったり、ぼくらの計り知れない気まぐれさがあったり、行動一つとってもいろいろな解釈の余地があったりして…。しかし、じゃあ猫とはコミュニケーションが取れていないかと言うとそうとも言えない。飼っていれば、それこそのように直観的に感じることが出来る。またのようにその本当の意味をじっくりと手探りする楽しみも残されていると思う。

 昔まだ大学生の頃友達と散文とどちらが優れているかという青臭い論議をしたことがある。友人は散文こそ論理的で人間の英知だと言う、その証拠にや俳句ではマルクスの資本論も学術論文も伝わらないと言った。ぼくは論理的な文章だけでは伝わらない情念のようなものがあり、それはと言う形でより心に届くしそれに学術の世界だってアインシュタインの相対性理論のE=mc2という真理はいかにも簡潔でのように美しいではないか、という訳の分からん理屈をこねたことがある。

 結局その時は、それは特性の話であって優劣の問題ではないのだろうということになったけれど、犬と猫の論議もまたそれに近いと思う。 …という訳で、ぼくは今日も三篇の難解なと暮らしいている。パズルのような猫たちと暮らしいてるうちに、最近は読み解くよりも鑑賞していたいと思うようになった。



MomoDSC01447.jpg




gillmans_cats.gif

catj0213512.gif



nice!(56)  コメント(5) 
共通テーマ:アート

nice! 56

コメント 5

coco030705

こんばんは。
猫は詩で犬は散文ですか、なるほど~。猫の目って詩的ですよね。
猫を観ていると、色々物語が浮かんできます。犬はこちらに気を使ってくれるので、なんだかわるいような、かわいそうなような気持ちになります。
by coco030705 (2015-10-28 17:14) 

blanc

こんばんは。お久しぶりです。
すっかり秋になりましたね。
相変わらずの美しいお写真と言葉に癒されました。
by blanc (2015-10-28 20:15) 

rannyan

わたしもどちらも共に暮らしたことがあります..
色々な種類の犬でも、それほど違いは感じませんでしたが
いや~ 猫は一応、同じmixの雌なのに、みんな違い過ぎて~
そのたびに新鮮です!
それが詩なのかは、あまり文学的でないわたしには分かりませんが^^;
by rannyan (2015-10-28 21:06) 

JUNKO

なるほどと楽しく読ませていただきました。猫ちゃんの写真も美しいですね。
by JUNKO (2015-10-28 21:06) 

女王猫

父が犬好きだったので、私も物心付く前から犬と生活していました。
ボクサーもドーベルマンも秋田犬も柴犬も、皆犬は父に従順でした。
でも私が猫を連れ帰ってからは、父は猫の執事の様に猫の要求に従順でした。
あぐらをかいて座る父の膝に乗り、父の両腕に両手をかけて、好物の鯛茶漬けの茶碗に顔を突っ込んでがぶがぶ食べられようとも、父はじっとしていました。私が遅く帰宅して、玄関口で親に叱られていると、下駄箱に乗って、私の顔に顔を寄せてくんくんして心配そうにしてくれてました。gillman さんの、猫記事を拝見させていただく度に色んなことが溢れ出て来てしまいます。ありがとうございます。

by 女王猫 (2015-11-14 01:01) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。