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猫を巡るアフォリズム Aphorisms on Cats ~その24~ [猫と暮らせば]

猫を巡るアフォリズム Aphorisms on Cats ~その24~

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 ■

 私は自分の家に持っていたい

 わけの分かった一人の妻と

 書物の間を歩きまわる一匹の猫と

 それなしにはどの季節にも

 生きて行けぬほど大切な

 私の友人たちと

  (アポリネエル/堀口大學訳)


 上の言葉は大佛次郎の随筆「猫のいる日々」に出てくるアポリネエルの詩だ。なんとも静謐で良き時代の文化人の理想のような生活にも思える。これはアポリネエルでなくとも、こういう雰囲気の生活に憧れるのは西欧はもちろん昔の中国でも、日本の文人でもあるのではないか。

 もっとも僕なんかの今の生活はそんな静謐さにはほど遠いけれど、妻・書物・猫・友とその要素だけは一応整っている。そればかりか、猫は三匹もいる。まぁ、数の問題じゃないけれども…。感謝しなければならない。

 考えてみたら、その四つは自分が死に物狂いで働いていた時期にもちゃんと自分の身の回りにあったのだ。ただ、それに目を向けてつくづくとその有難味に感謝する気持ちの余裕も、その時間の余裕も無かったのだと思う。

 幸い今はそれに気付き感謝する時間も十分にあるけれど、今度は先に時間がそうは残されていないことに思い至る。時間はできたが、他方で今度は残された時間との戦いが…。と、以前は思っていたけど所詮時間と戦っても勝ち目はないので、今は一日一日を大事にすることに徹するようにしている。

 大佛次郎はこの随筆の中で、自分が臨終の時には猫がそばに居て欲しいと言っている。そればかりか、もしあの世というのがあってそこには猫が居ないのだったら自分の棺桶に入れて欲しいとも。もちろんこれは例えの話だけれど、それ程に猫を好いていたということだろう。

 大佛次郎はあの世に猫を連れて行きたいと言ったけれど、ぼくは自分が先に逝って万一猫だけが残ったらどうしようと心配している。ウチの猫は今、12歳、11歳、9歳だから猫にすれば決して若くはない。人間の平均寿命からすれば普通はこちらの方が長生きするのだろうけど、そこは何とも言えない。

 これからも、猫の居ない生活は想像し難くずっと飼い続けたいと思うのだけれど、万一猫が残った時のことを思うとカミさんともう新しい猫は飼えないかもねぇと話している。身内や周りに引き取って可愛がってくれそうな者がいるなら安心できるのだけれど、残念ながら猫嫌いと猫アレルギーなどで里親候補はみつからない。



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コメント 3

ゆきち

猫だけが残ったら大変・・・ということで、我が家は夫婦一緒には飛行機に乗らないことにしました^^
最近では人間側が高齢や病気で飼えなくなった猫を終生お世話をしてくれる猫ホームもチラホラできている様子。
ヒトもネコも終生幸せに暮らせるシステムが出来上がればと願っています。


by ゆきち (2016-11-14 23:40) 

coco030705

こんばんは。
最初の絵がすごく素敵ですね。これはgillmanさんがお描きになったんでしょうね。だって猫ちゃんがgillmanさんちの子ですもの。すばらしいです!
猫をどのくらいの時間飼えるかは、とても難しい問題ですね。このあいだ友人のみどりさんと話していて、少し大人の猫を飼うなら大丈夫かしらって、言ってたんですよ。

by coco030705 (2016-11-16 21:11) 

ナツパパ

ご無沙汰しました。
わたし、若い頃は犬が好きで飼いたかったのですがね、
今ではネコと暮らしてみたいなあ、と思います。
息子がネコアレルギーで、彼が独立するまではムリかも。
ちょっと残念です。
by ナツパパ (2016-11-23 09:29) 

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