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もうすぐ… [gillman*s park 17]

もうすぐ…

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 昔は冬も嫌いじゃなかった。お気に入りのコートのポケットに両手を突っ込んで寒風吹きすさぶ街を歩くのはそれなりに楽しかったし、小休止に入った喫茶店のコーヒーのほっとする温かさとの落差も生きている実感に繋がっていた。

 ところが歳をとるにつれて、もちろんその間に頸の手術をしたことが一因なのだけれど、情けないことに冬はただただ寒いことによる頸周りの筋肉の硬化と痛みが気になって冬を楽しむ余裕がなくなってきた。北国の人から見れば東京の冬など何ということはないのだろうが…。

 今となってはつらい季節となってしまった冬にも、今でも変わらない好きなものがある。それはどの地域にも当てはまるものではないかもしれないけれど、ぼくにとっては冬におけるかけがえのない喜びなのだが。一つは晴れた冬の日の東京の青空。

 天気が良くちょっと風のある冬の日の東京の空は驚くほど青い。白い雲が少しあって、それがなおさら空の青さを強調しているようでまた好い。近くの公園の小高い丘の中腹から空を背景にした丘の上を見上げると、一枚の絵のようになる。それは毎日眺めても、いつまで眺めていても飽きることがない。

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 冬の日のもう一つの楽しみは、部屋の中に差し込む柔らかで暖かな日の光だ。ブラインドの間をすり抜けて二階の部屋に差し込む冬の日の光は、時間の経過とともに部屋の奥にまで差し込んでゆく。冬の日の光は、それ自体にほのかな温かさが感じられ光が当たっている所に触ってみると実際に温度を感じるし、その温かさは目でも感じられる。

 以前飼っていた白猫のタマもそうだったのだけれど、最初出窓で寝ていた猫たちは部屋に差し込む光が時間とともに部屋の奥に移動するにつれて、自分たちも移動してゆく。夕方になると部屋の一番奥のふすまのところに張り付くように座っている。なんとものんびりとした、冬のほほえましい光景だ。でも、本音を言えば早く温かくなってほしい。それも、もうすぐ…か。


 ■ 大寒の 馬鹿晴れにして 山へ鳥 (岸田稚魚)

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